レジン

初心者が知るべき、ハンドメイドレジンの5つの基礎

レジンの基本を5つのポイントにまとめました。

  1. そもそも、レジンってなに?
  2. レジンには3種類ある
  3. レジンをするときの注意点
  4. かたいレジンとやわらかいレジン
  5. レジンには3つの粘度があり、粘度により扱いやすさが変わる

こんにちは、YouTubeでレジンの基礎情報を発信しているこうやみと申します!
今回の内容は動画でも解説していますが、文字の方が頭に入りやすいというあなたのために文字に起こしました。
かみ砕いて解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも、レジンってなに?

そもそも、レジンってなに?

レジン(Resin)は、直訳すると「樹脂」。
つまりレジンとは樹脂のことです。

え?レジンってハンドメイドじゃないの?

お!いいところに気づきましたね!
英語圏のレジンと日本のレジンは、すこし意味が変わります。
日本でいうレジンは、おっしゃる通り。
液体樹脂を好きな色で着色したり、好きなパーツを入れて固めるハンドメイドを「レジン」と呼ぶことが多いです。

レジンってDAISOでも売ってるよね?

売っていますね!
最近はDAISOやSeria、100円ショップでもレジンの材料を手軽に買うことができます。
100円ショップの材料だけでもレジンを始めることができます。

へぇ!気軽にできるね!

レジンには3種類ある

え?レジンに種類があるの?

そう!レジンには3つの種類があります。

詳しく教えて!

まず1つめは、エポキシレジン。
これは100円ショップでは売っていないかな。

エポキシレジンは、主剤と硬化剤という2つの液剤を決められた比率で混ぜ合わせて固めます。
硬化まで数日かかりますが、他の2種類より単価が安いです。

そのため、大きい作品をつくりたい人にオススメ。

100均では買えないのか…
でも安いのは魅力的だね。

大きい作品って、具体的にどのくらいの大きさ?

具体的な数字をいうと、5センチ。
小指の長さ(約5センチ)より大きい作品をつくりたいときはエポキシレジンって覚えるのがオススメ。

小指より大きいのはエポキシレジン
よし!覚えておく!

レジンの2つめの種類は、UVレジンです。
このレジンが一番よく耳にするレジンじゃないかな?
100円ショップで売っているレジンは、だいたいこのレジンです。

UVレジンは、UVライトを照射して固めるレジンです。
このUVレジン、エポキシレジンより圧倒的に硬化時間が短いです。
エポキシレジンが数日かかるのにたいして、UVレジンは数分で硬化します。

UVレジンは、アクセサリーを作りたい人にオススメ。

えぇ!かなりよさそう!
すぐに完成できるんだ!

そうなんです!
レジンの最後の種類、LEDレジンも、UVレジンに似ています。

LEDレジン?

そう、LEDレジン。
LEDレジンは、LEDライトを照射して固めるレジンです。

ライトを照射して固めるって点が似ているんだね!

そのとおり。
このようにライトを照射して固めるレジンをまとめて、一液性のレジンを呼ぶこともあります。
また、エポキシレジンのように2つの液剤を混ぜて固めるレジンは、二液性のレジンとも呼びます。

UVレジン・LEDレジンが一液性レジン。
エポキシレジンが二液性レジン。
なるほどなるほど。

UVレジンとLEDレジンのちがいはなに?

LEDレジンは、UVレジンの進化系と考えていただくとわかりやすいです。
LEDレジンは、UVレジンよりさらに早く固まります。
また、透明度が高く、劣化もしにくいという理想的なレジンです。

えぇ!なにそれすごい!

…でもそんなに優秀なら値段も高いんでしょ?

エポキシレジンよりは高いですが、UVレジンとはほとんど変わらない値段です。
また、ライトはUVレジンよりLEDレジンの方が低価格なので、LEDレジンの方が安価で始めることができます。

じゃあUVレジンよりLEDレジンの方がいいね!

これから道具を揃えようと考えているなら、LEDレジンを選ばない理由がありませんね。

レジンをするときの注意点

レジンをするときに気をつけることってある?

あります!
レジンは使い方を間違えると危険です。
必ず守って欲しい3つの注意点についてお話します。

お願いします!

まず前提として、レジンに付属している説明書はしっかりと読み込んでください。

え?説明書なんてついてなかったよ?

紙の説明書が付属していない場合、ボトルのラベルに記載があったり、外装に記載がある場合もあります。
レジンによって説明書の内容は異なるので、必ず使用するレジンに付属している説明書を読みこみましょう。

あ、ボトルに小さい文字がある…!
これを読めばいいんだね。

そうです、レジンを使いきるまで説明書は必ず保管しましょう。

では、説明書を読みこんでいることを前提として、注意点を3つ教えます。

しっかり説明書読みました!

では、注意点ひとつめ。

完全に硬化していないレジンは、絶対に素手で触らないでください。
硬化していないレジンが肌につくと、肌が赤くなったり、かゆみがでたり、肌荒れをおこすことがあります。

え、こわいね。
じゃあレジンをするときは手袋をするべき?

そうですね!
ニトリル手袋がオススメです。
ビニール手袋は、レジン液が染み込んでくることがあるのでオススメしません。

2つめの注意点は、レジンをするときは換気をしっかりしましょう。

レジンが固まるとき、有害ガスが発生します。
そのガスを吸い込まないように気をつける必要があります。
1番大事なのが、換気になります。
しっかりと部屋を換気しましょう。

また、レジンを硬化するとき、硬化しているレジンに顔を近づけないことも大切です。
硬化の様子が気になってつい顔を近づけたくなりますが、絶対に顔を近づけないでください。
硬化するときの有害ガスを吸い込んでしまうのはもちろんですが、ライトの光を直視するのもよくありません。

な、なんかレジンってこわいね。

使い方を間違えると、こわいですね。
ですが注意点を守れば初心者でもクオリティの高い作品をつくることができます。

なるほど。
特別難しい注意点でもないし、チャレンジしてみようかな。

ちなみに、3つめの注意点は?

3つめの注意点は、レジンは完全に硬化させなければなりません

完全に硬化?どういうこと?

レジンを固めるとき、なんらかしらの不具合があると硬化不良をおこします。
硬化不良を起こしたレジンは危険なので気をつけてください。

硬化不良…
硬化不良って、具体的にどんな感じ?

具体的に説明すると、レジンの表面にベタつきが残ったり、表面だけ硬化して中心が硬化していない状態のことです。

ええ…なんか一気に敷居が高くなった気がする…

硬化不良の主な原因は、レジン液にしっかりと光が届いていないことが原因です。
2つのポイントを守れば、硬化不良を防ぐことができます。

なにそれ!教えて!

まず1つめのポイントは、硬化するまで紫外線の光を当て続けることです。ちなみに、この方法は一液性のレジン液(UVレジン・LEDレジン)のみ有効です。

硬化不良の原因で一番多いのは、照射不足です。
単純に光をあてる時間が少ない、という場合もありますが。
ライトの光量不足の場合も多いです。

照射不足?ライトの光量の不足?

このあたりのことについては、別の機会にお話します。

ええ!教えてよ!

今回は小難しい話は抜きにして、照射不足を解消する手っ取り早い、魔法の方法を教えます。

そんな方法があるの?!

その魔法の方法とは、太陽光をたっぷりとあてる
という単純かつ効果が高い方法です。

た、太陽光?って太陽の光を浴びせればいいってこと?

そう!詳しい方法は動画でも解説しています。

動画ではベタベタの解消方法として紹介していますが、表面だけが硬化して中が硬化しないという場合も有効な方法です。

へぇ、太陽なら簡単に試せていいね。

硬化不良を防ぐ2つめのポイントについても、ご紹介します。

はーい!

2つめのポイントは、光を遮らないということです。

ええ?光を遮ったりしないよ?

たとえば、レジン液に着色料をたっぷりと入れると色が濃くなります。色が濃くなると、光を通しにくくなります。
このように、無意識下に光を遮ると、硬化不良をおこします。

あ、なるほど。
いわれなかったら気づかなかったかも。

他にも、封入パーツの入れ方によっては、光を遮ってしまいます。
一番簡単なのは、すべての資材に透明感をもたせることです。
そうするだけで光を遮ることがなくなります。

うーん…でも、不透明のこのパーツ入れたいんだよね。

不透明のパーツが入れるのは不可能ではありません。
ただ、慣れるまでは透明感のある資材を使いましょう。

なるほど。
不透明のパーツは慣れてからチャレンジ、ってことね。

かたいレジンとやわらかいレジン

かたいレジンとやわらかいレジン?
え?どういうこと?

かたいレジンは、ハードレジン。
やわらかいレジンは、ソフトレジン。
レジンには、おおまかに2つのかたさがあります。

どっちの固さがいいの?

通常のレジン液は、ハードレジンです。
固さがあるので、キーホルダーやアクセサリーに向いています。

へぇ。
じゃあ、ハードレジンを買えばいいんだ。

あれ?このレジン、ハードレジンともソフトレジンとも記載がないけど?

ハードレジン・ソフトレジンと記載がないものは、ハードレジンです。
ソフトレジンには、ソフトタイプと記載があります。

あ、そうなんだ。
ちなみにソフトレジンはどんな作品に向いているの?

ソフトレジンは、パーツを切りたいときに便利です。
また、ゴムのような質感になるので、質感を変えたいときにも便利なアイテムです。

ゴムのように!
なんかおもしろそうだね!

他にも、グミのようにぷにぷにに仕上がるレジンもあります。
使い分けると作品の幅がぐっと広がります!

レジンには3つの粘度があり、
粘度により扱いやすさが変わる

あれ?
なにこれ、高粘度?
ねぇ、このパッケージに書いてある、高粘度ってなに?
他のレジンには書いてないけど…

これは、高粘度のレジン液です。
こっちの記載のないレジンは、中粘度のレジン液になります。

あとは、低粘度のレジン液もあります。

低粘度、中粘度、高粘度…
粘度がちがうっていうのはなんとなくわかるけど、
具体的にどうちがうの?

具体的に説明すると、低粘度はさらさらとしていてとても扱いやすいです。
一方、高粘度のレジンははちみつのようにもったりとした粘度があるので、扱いが難しいです。
ただ、低粘度のレジン液は扱いやすい一方、液漏れしやすいです。

低粘度と高粘度のいい点、あつかいやすく液漏れがしにくいという粘度が、中粘度のレジン液です。

じゃあ、中粘度のレジン液を選べばいいんだ!

うん。中粘度のレジン液を選べば間違いないです。

ただ、細工のある型を使う場合は低粘度を使ったり、
ぷっくりと盛り上げるときは高粘度を使ったり、
作品によって粘度を変えるのが理想です。

ほうほう。
それは慣れてきたらチャレンジしてみよう!

まとめ

レジンの基礎について5つのポイントにまとめてお話してきました。
1つめのポイントでは、レジンというハンドメイドについてお話ししました。
2つめのポイントでは、レジンには、エポキシレジン・UVレジン・LEDレジンの3種類があるとお話ししました。
3つめのポイントでは、レジンの注意点についてお話ししました。レジンを始める前に一番知っておいて欲しいことなので熱を込めてお話ししました。
4つめのポイントでは、レジンにはやわらかいレジンとかたいレジンがあるとお話ししました。基本的には、かたいレジン、つまりハードレジンを使います。
5つめのポイントでは、レジンには3つの粘度があり粘度により扱いやすさが変わるというお話ししました。

レジンにたいする知識を深めることはできましたか?
今回の内容は動画化します。
実はもう撮影は終わっています。
違う角度からお話しているので、ぜひそちらも参考にしてください!
近いうちにYouTubeにアップするので楽しみにお待ちください~。

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